伐出現場の安全を高める方法―国際比較で分かったこと

読者のみなさん、こんにちは。編集委員の白石です。
いま、編集制作中の道具と技Vol.16では、
「安全・正確の追求―欧州型チェーンソー伐木教育法」を
テーマとしています。

なぜ欧州型なのか。
理由は、伐出現場の安全確保の考え方、手法です。

まず、調べてみて分かったことは、労働災害(死亡災害)発生率の国際比較です。
日本は突出して発生率が高いことが分かりました。下図グラフ参照。

チェーンソー伐倒中心、急傾斜地、素材生産量が日本と同じ程度の
オーストリアと比較しても、日本は6倍近い数字です(過去5年間平均)。

kokusai hikaku 400

(数値は、雇用者対象で、農林業者の自伐等は省く)

日本が突出して死亡災害発生率が高い理由は何か、ということです。
その理由を考えながら、なぜオーストリアの死亡災害率が低いのか、そこに参考にすべき情報があるのでは、という考えで、特集取材を進めました。

(この内容は、弊会発行月刊「現代林業」にも書きましたので、興味ある方は、
そちらも読んでいただけたらと思います。
特集 安全教育プログラムとして注目されるWLC型伐木競技会

なぜオーストリアの死亡災害が低いか、分かってきたことは、次の点です。

①オーストリア政府の安全対策―チェーンソー教育の質の向上
(伐出ルールの厳格化ではない点に注目)

・就業前の教育制度の充実 「森林専門作業員資格」
・就業後の教育 「森林マイスター資格」

教育の特色は、チェーンソー技能の基本動作の徹底訓練です。
伐倒、玉切り、枝払いの訓練機を使い、正確に同じ動作ができるまで、続けられます。
チェーンソーの基本動作を正確に行うことができるようになって、はじめて山に入る、というものです。

②チェーンソー技術の国際基準(規程)の整備と普及

EU予算でチェーンソー基準(規程)づくりとチェーンソー技能認証制度を立ち上げています。

チェーンソーの基本技術、それを実行する技能は、普遍的、世界共通なものであり、それを定めて明示し、誰にとっても技能目標がはっきりするというものです。
基礎から最高レベル(風倒木等の伐倒)までの4段階の規程です。

チェーンソー技能規程については、毎年議論、修正されてきており、現場の作業内容に沿ったものとなっています。

③指導者の指導内容が基準以上であることの確認(指導者資格)

「経験者である、先輩である」というだけでは、指導が行えません。
オーストリアでは「森林専門作業員」の上位資格「森林マイスター」資格がないと、
指導を行うことができません。
なぜでしょうか。

例えば、経験者といっても、上記のチェーンソー技術規程から外れたやり方をしている人、間違った伐倒方法でずうっと来た人、偏った技術などで、指導することを避けるため、こうした方針をとっているのです。


以上、かいつまんでご紹介しました。詳細は、
道具と技Vol.16「安全・正確の追求―欧州型チェーンソー伐木教育法」
をご覧いただけたらと思います。(2017年3月21日発行)


この取材を通じて分かったのは、基本技能は世界共通であり、規格(規程)を定め、情報を共有する、という潮流です。

ここで紹介しているチェーンソー伐木技能。
あるいは、特殊伐採のアーボリスト技能。

後者は、世界的組織ISA (International Society of Arboriculture)があり、日本も参加しています(日本アーボリスト協会/JAA=Japan ArboristR Association)。
これにより、国際議論に日本が参加し、樹上伐倒作業の技術や災害情報なども共有しています。

(ただ、チェーンソー伐木に関しては、現状では国際議論に日本が加わったり、国際規程に参加したりする動きは今のところ、ありません。)

安全のためにできることは、まだまだたくさんあるようです。
                              (白石善也)

「山林」バックナンバー、pdfで全公開

みなさんこんにちは。

大日本山林会が発行する会誌『山林』をご存じでしょうか。
創刊は明治15年(1882年)。現在は1591号(2016年12月号)を数える、とても歴史の長い雑誌です。

この雑誌のバックナンバーが公開され、無料で閲覧できるようになりました。
(創刊から直近36カ月分までです)

初期の頃は現在とはだいぶ異なる文体なので解読が難しいですが、
眺めるだけでも面白いので、閲覧してみてはいかがでしょうか。

大日本山林会ウェブサイト
http://www.sanrinkai.or.jp/

バックナンバー検索ページ
http://sanrin.sanrinkai.or.jp/#list_nav

林業新知識と林野庁のフェイスブックアカウントあります

こんにちは
みなさんはフェイスブックをご活用されているでしょうか。

弊会の月刊誌「林業新知識」のフェイスブックのページでは、
雑誌の最新情報や小ネタなどをお届けしていますので、ぜひ「いいね!」を押して、
情報をチェックしてみてください。

https://www.facebook.com/%E6%9C%88%E5%88%8A%E6%9E%97%E6%A5%AD%E6%96%B0%E7%9F%A5%E8%AD%98-969408723116106/

また、林野庁が先日、フェイスブックのアカウントを開設しましたので、
こちらものぞいてみてはいかがでしょうか。

https://www.facebook.com/rinyajapan/

[11月30日] WLC2016ポーランド大会 日本テレビ『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』にて放送!

みなさん、こんにちは。

9月にポーランドで行われたWLC(世界伐木チャンピオンシップ)。
実は、日本テレビが現地で取材をしていました。
そして、明日(11月30日)、放送されるとのことです!
みなさんも一緒に視聴しませんか!?

●11月30日(水) 19:00-21:00
日本テレビ『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』

  2時間スペシャルに登場!

※20時過ぎから、20分間程度の枠で放送されるとのことです!(11/30追記)

新コーナー 【日本列島 誰も知らない日本代表の旅】の記念すべき第一回に取り上げられ、
日本代表チームが奮闘する様子をご覧いただけます。

モニター企画の品が編集部に届きました!

DSC_32190.jpg

じゃーーーん!
ブラント・ジャパン株式会社さんから、モニター企画に使うガイドバーとソーチェーンが届きました!!

まだまだモニターを募集(2名様)しておりますので、ぜひご応募くださいませ!
お待ちしております!

・モニター募集案内
http://douguwaza.blog45.fc2.com/blog-entry-212.html

・応募メールフォーム
http://form1.fc2.com/form/?id=842440

モニター製品
●スピードカットガイドバー(ハスクバーナ用、18インチ)
●95TXL072Eソーチェーン2本

最新の製品カタログと、さらにステッカーもおまけで付いていますよ(^_^)v
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