作業の根拠、理由が明快―伐倒スタイルの研究

3/6発刊予定のVol.2ですが、いま、校正作業を進めています。

この本では、伐倒スタイルの研究をメインテーマに特集しています。
その中で紹介する北欧スタイルでは、伐倒のほか、6ポイントシステムの枝払い方も図解しています。

先日、林業テキストの勉強会がありました。弊会発行の月刊「現代林業」に連載中の、相川高信さん(三菱UFJリサーチ&コンサルティング)が音頭を取っての私的な会でした。

ここでは、スイスの林業テキストが話題になりました。
(「現代林業」2010-1月号で相川さんが紹介されているヨーロッパの研修システムでも、テキストが紹介されていました。)

http://www.ringyou.or.jp/publish/detail_761.html


このテキストには、冒頭に書いた、6ポイントの枝払いシステムが記載されており、「なるほど、ヨーロッパの技術スタイルは、かなり共通なのかな」などと思いました。

北欧スタイルの特徴は、伐倒と枝払いをセットで考えています。
作業的には枝払いがかなりを占めるため、枝払いに負担がかからない小さめのチェーンソー(13インチバー)を使い、その性能を生かすため6ポイント方式を採り入れているといった。
総合で、チェーンソーマンの負担を軽く、かつ能率良く行うために考案です。

北欧式では、このように作業の理由、なぜそのやり方なのかが分かりやすく解説され、現場人もそれを知った上で作業する、という発想があるようです。
上の例では、なぜ13インチバーのチェンソーか、その理由・根拠は明快です。

また、伐倒では、ちょっと見慣れないスタイルがあります。
たとえば、受け口の斜め切りは70度程度と角度が広い。それは、水平切りの際に作業者が斜め切りの中を容易に目視しやすいから(上斜めから中を覗けるから)といった理由です。

とにかく、やる作業の手順一つひとつに、根拠、理由、目的が示されています。
だから、現場人は、その根拠を納得しながら、作業ができる。
そんな感じです。

もちろん、北欧スタイルそのままを受け容れようとわけありません(日本では危険とされる作業方法もある)。
それより、私たちが注目したいのは、作業方法一つひとつに根拠がきちんと説明されている。そして、げんば人が納得して作業を行い、ときには自分の作業を確かめることができる(自分のやり方が目的に合っているか)。

「ルールでそうなっているから、その通り伐ればいいんだ」では、なかなか士気が上がりません。
技術根拠を納得づくで作業できる、とあれば、これはやる気も高まるんじゃないでしょうか。

わたしたちは、そうした点に注目したいと考えます。

詳細は、Vol.2で詳しく写真図解しています。
ご期待下さい。(白石)


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